読死寸前

本なしじゃ、生きていけない!!

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2010/07/17   「鷺と雪」 北村薫 : 北村薫





えー、これが北村先生の直木賞受賞作にして、「ベッキーさんシリーズ」の完結編。

~あらすじ~
昭和のはじめの頃、女子学習院に通う、士族出身の上流家庭・花村家の令嬢・英子は裕福な家で両親と兄とともに暮らしていた。
ある日、別宮みつ子という女性が英子の運転手として花村家にやってくる。



そしてこの別宮さん=ベッキーさんが実は、この時代に車の運転ができるだけでなく
まさに才色兼備なうえ、拳銃の腕前がすごかったり・・・と、その過去がひとつの謎として物語は進む。
英子はベッキーさんとともに、クラスメイト(華族のお嬢様方)などの巻き込まれた事件の謎を解決しながら
様々な人と出会い、時代の流れに巻き込まれていく。



この「鷺と雪」は3冊のシリーズの最終巻。
前作「玻璃の天」でベッキーさんのおいたちや過去とそのドラマがある程度解決したので、
やや減速したかに思えたものの
最後はお嬢様の英子がいやおうなしに大人の世界に足を踏み入れる予感を残しながら美しく終わっていることに
「さすがだー」と思った。

北村先生お得意の短編のシリーズもので、謎そのものは犯罪性のないものもあるけど
そこは英子の成長だとか、英子の目を通してうつる時代の動きや華族の世界だとか
物語としてかなり読ませてもらって、楽しめた。

直木賞、とらなくても面白いのにかわりはないし、
ドラマとしては盛り上がりのあった「玻璃の天」に直木賞を与えるべきだった・・・という意見もあるようだけど
英子の成長と時代のうねりを物語として大きく感じさせてくれたこの作品に直木賞で、
私としては賛成かしらん。




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2010/06/05   「空飛ぶ馬」 北村薫 : 北村薫





北村先生も今や、直木賞作家なんだなあーなんて感慨深かったり・・・。
初めて北村薫の小説を読んだのは、敬愛する先輩が「スキップ」を貸してくださったとき。
作者はずっと女性だと思いながらよんでいたなあ・・・。

さて、この本は「私シリーズ」とか「円紫師匠と私シリーズ」と呼ばれるものの1冊目で、
東京の大学の文学部に通う「私」(女子)と、落語家である円紫師匠とが日常的な謎を推理するストーリー。
シリーズ物の短編集になっている。

殺人がないどころか軽犯罪も起こらないような謎もあるけれど、
人の心のひだを垣間見たり、自分の意外な一面を発見したりと「私」が成長していく姿を追う楽しみもあって
すごくよく出来た本だなあ・・・と思う。

「私」が化粧っ気のない、本ばっかり読んでるような女子だったり、
落語家の師匠(注、カレシでも不倫相手でもない既婚男性)と男と女でない交流を続けているところを
「小説としてのリアリティーがない」と、ちらりとややこしいことを考えてしまうのは、
トンデモストーリーに毒されすぎたんだろうなあ・・・とわが身を振り返ったりもした。
面白ければ、どっちでもいいんだよね♪♪

そして、この「日常の謎」を中心に据えて面白い本格推理ものになっているところは、
やっぱり並々ならぬ技量なんだろうなあ・・・・と思う。

このシリーズを読破する予定。


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読書し過ぎで、読死しそう。

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